idea factory from newspaper 2003 10 23
通貨鎖国(currency, national seclusion)
以前、ヨーロッパのある国を旅行した時のことです。
散歩の途中で、お店で、ほしいものを見つけたのですが、
運悪く、現地の通貨を持っていくのを、忘れてしまったのです。
そこで、日本円は持っているが、現地の通貨は持っていないと言うと、
「日本円で問題ない。こちらは商売だから、売れないのが一番困る。」と言っていました。
店主は、電卓で、為替レートを計算していました。
さて、日本。
ドルやユーロ、人民元で、買い物ができる店は、あるのでしょうか。
日本の店は、外国の店に比べて、「殿様商売」だと思います。
確かに、外貨を日本円にすると、手数料がかかります。
しかし、商品が売れないと、毎日、嘆いていても仕方ない。
商売の基本を忘れ、いつの間にか、殿様商売になっています。
「日本円で問題ない。こちらは商売だから、売れないのが一番困る。」
世襲制(dynastic transfer of power)
「世襲、世襲で、問題ないのか」
衆議院の選挙で、あまりに「世襲」が目立つが、
これは、「人材難」を意味している。
要するに、いい人材がいないので、
結局、世襲となる。
世襲=人材難。
忘れたのでしょうか。
二代目で会社が傾き、三代目で会社をつぶしてしまう。
これは、「人類普遍の法則」です。
もちろん、例外はあります。
しかし、これは、二代目が100人いれば、そのうちの1人です。
自分の息子が、100人中の1人なのか、冷静に考えてほしい。
自分の息子に、才能があるか、冷静に考えてほしい。
「親バカも、度を過ぎれば、親もバカである。」
「親馬鹿」
親が、子に対する愛情に、おぼれて、
はた目には、愚かなことをして、
自分では気づかないこと。
広辞苑より。
殿様商売に、世襲選挙と、天下泰平の世の中。
いかにも、「天下泰平の眺め」である。
まるで、江戸時代に戻ったようだ。
日本は危機的状態にあるのに、
どうして、みんな、天下泰平なのか。
危機感が欠如している。
新しい銀行(new bank)
どうも、銀行は、郵貯を恐れていますが、
本当に心配しなければならないのは、IYバンクでしょう。
さらに、インターネット上にできたネット銀行でしょう。
もう、郵貯は古いと思います。
歴史的役割は終わったと思います。
郵貯は、富国強兵政策か、戦後復興政策の「思い出」となっています。
過疎地に、コンビニを作って、
銀行業務も、宅配業務も、
食糧の販売も、
生活必需品の販売も、
医薬品の販売も、
役所の手続きも、すべてやる。
郵便局を、コンビニに事業転換した方が、まだマシかもしれない。